元MRがMR及び製薬会社の仕事の実態を経験に基づいて紹介しています。

接待でのエピソード

ある病院でかなり酒豪の医者がいた。
接待にあたっては、その医者と同じペースで酒が飲めないなら誘うなというくらいだ。

当時、どうしてもその医者に採用してもらいたい薬があった。

私は必死の思いで、歴代何人もの担当者が採用までこぎつけなかった薬をその医者に遂に採用してもらったのだ。

私だけでなく、上司もその先生も大変喜んでくれた。

当然、話の流れはお祝い接待だ。

飲まない訳にはいかなかった。。。

私はあまり日本酒は得意ではなかったが、接待でギブアップしたことはなかった。

接待に慣れて少しずつ強くなっていたのだ。

しかし、あれは忘れもしないお祝い接待の日、四国の日本酒『司牡丹』を初体験したときのことだ。

その医者は司牡丹が好きで、最初からいきなり水のようにその酒を飲み始めた。

念願の薬の採用が決まったとのことで、医者も上司も非常にご機嫌で正にグビグビ飲んでいた。

私も医者の機嫌を損なわないよう、チビチビと司牡丹を飲んでいた。

しかし、そのチビチビ飲みが気に入らなかったのか、医者が私にもっと勢い良く飲むように勧め始めた。

やはり飲まない訳にはいかなかった。。。

私は一気に司牡丹を飲み干し、感謝の気持ちと喜びをアピールした。

それを見た医者はまた上機嫌になり、私の空いたグラスに並々と司牡丹を注いできた。。

そしてまた一気を勧めてきた。

やはり飲まない訳にはいかなかった。。。

一体何度同じことを繰り返したのだろうか。

気がつくと朝、しかも自宅のベッドの上だった。

一瞬のうちに顔が青ざめた。

記憶がバッタリなくなっていたのだ。どうやって自宅に帰ったのかも覚えていない。

あわてて上司に電話をしてみた。

聞くところによると、接待の途中から私は自ら司牡丹をグビグビと飲みだしたそうだ。

そして、それを見た私の上司も負けじとグビグビしだした。。。

さらにそれを見た医者が上機嫌となってグビグビと。。。。

結局、皆浴びるように司牡丹を飲んだという。

そして、皆上機嫌のなか、どうも私は2次会に行く途中にどういう手段をとったか分からないが、とにかく家に帰ってしまったらしい。

しかし、医者もかなりの上機嫌だったので、私がそのうち来るだろうとのことで、そのまま2次会に行ってしまったようだ。

翌日、私はその医者のところへ謝罪しに面会に行った。

私は怒られると思い、ビクビクしながら外来前で名前が呼ばれるのを待っていた。

その後、名前が呼ばれ診察室に入って見ると、その医者はニコニコしながら椅子に座っていたのだ。

『接待中に帰ったMRはお前が始めてだよ』と笑いながら昨日のことを話し始めた。

ラッキーなことにその医者は接待が大変楽しかったらしく、終始ご機嫌であった。

私は同じような失態は2度と繰り返しませんと謝罪し無事面会は終了した。

そしてその半年後、同じ失敗を2度繰り返してしまったのだ。。

さすがに医者もあきれていた。。

司牡丹、恐るべし!

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